本音で話す

本音で話す事は難しい。
 
なぜなら、ほとんどの人が無意識的に本音を隠すように生きている。
心ではイライラしてても平気なふりをして話したりするのは日常茶飯事だ。

幼少期は毎日本音で生きていた。
嫌な事があったらすぐ泣いた。
スーパーのお菓子コーナーでチョコレートを買ってほしいと駄々をこねて大声で訴える。
買ってくれる時も有れば、買ってくれない時もあった。
買ってくれない時は大声で泣いて怒られる。
次第に我慢できるようになる。

社会に慣れていく為には、本音を隠す事も必要だ。
むしろ本音だけで生きていたら大変なことになる。

大人には本音と建前のちょうど良いバランスが必要なのだろう。それにしても日本人は本音が少なすぎると思う。

自分の人生を左右するような事を決める時は、本音が必要だと思う。

感情的になると本音が遠のく事がある。
焦りや怒りに支配され、自分が何をしたいのか分からなくなってくる。
本当はイライラしているのに冷静を装って話す。
感情を隠す事で精一杯となり、コミュニケーションもままならない。
もちろん感情を込めて本音が出る事もあるし、それはベストだ。人の心を動かすのは感情的に本音を訴えた時である。

人と争うのが嫌いな人は本音を隠す。
戦いが嫌いなので、誰にも傷つかないような抽象的で当たり障りのない事だけを言う。
僕は誰も悪くないと思う、この人も正しいし、この人も正しいし。だからみんな仲良くしよう。
この人目的はみんなが仲良くする事だ。

このようにほとんどの人が本音を隠した状態で会話しても何も進まない。

何も進まなくても良い日常会話ならそれでいい。

自分は本当はこう思っているけど。
怒られるから
面倒だから
と言う理由で本音を隠す。
それは結果として行動や形に現れる。

無理をし続けるには限界がある。

社会の上で生きているから、本音だけで生きるのは難しいけど、せめて自分の人生が左右されるような重要場面は本音を伝えたほうが良い。

そんな時に厄介なのは、

自分の本音がわからない事

本音を言いたくても、わからない。

つまり自分が何をしたいか分からない。

そんな人は、些細なことでも本音を感じられるように意識して欲しい。

どんなに小さなことでも良い。
ご飯を食べた時、仕事をしている時。

今自分はどんな感情だろう?
と気づく事で自分の本音がわかるようになって来る。

自分の本音が分かると、判断も明確になりスッキリするはずだ。
それだけでも人生はクリアになる。

まずは自分の本音を知って、次は周りの人の本音を引き出せるようにしてみよう。

本音を出せるチームは強い。
みんながお互いのエンジンを理解しているようなモノだ。

本音を言おう。