リモートワークのモチベーションコントロール

コロナの感染が拡大する中、リモートワークで働く人が増えている。
最初は国や会社の指示で始めたつもりが、その快適さにハマり自らリモートワークを推進している人も多い。

僕もその1人である。

幸いにも仕事内容は会社に出勤しなくても成立するので、リモートワークの効果や効率性を会社に少しずつ伝えている状況だ。
これは嘘ではなく、結果論としてリモートワークの方が生産性も高く会社に対して貢献できていると感じている。
確かに会社に出勤すれば、広いデスク、坐り心地の良い椅子、徹底された温度管理、飲み放題のミネラルウォーターなど至れり尽せりの環境が待っている。
ブラック企業でない限り、会社にいる時間が心地よかったりもする。
僕の会社は人も環境も良くて、会社に出勤する事はどちらかと言うと楽しみであった。尊敬できる上司もいるし、楽しい仲間もいる、定期的に刺激を与えてくれる人もいればいつも優しくフォローしてくれる人もいる。
これ以上ないほど良い環境だと思っている。

そんな環境があるにもかかわらず、自主的にリモートワークを率先する理由は2つある。

1つ目は時間
リモートワークをすることで通勤時間が約2時間ほど削減される、この2時間で今までできなかったことができるようになった。例えば本を読んだり、自分の心の状態を整理したり、時間がなくて中途半端に終わった仕事をやりきれたり。自分にとって会社に対しても良い時間を作ることができる。

2つ目はストレス削減
先ほど、僕の会社はかなり恵まれていると言ったが、本当に良い環境であることは間違いない。
どんなに良い環境でも人と関わる以上一定のストレスは発生している、もちろん人と関わることで発散できていることもあると思う。
ここから先は人と関わることが好きか嫌いかのどちらかに分かれる。
僕は人が苦手だから、少しでも人と関わると相手がどんな人であろうと勝手にストレスを抱える。
勝手に相手に気遣って勝手に1人で疲れている。
会議や作業をしている時360度周りにいる人の目線や声動きが気になる、気にならないように頑張れば頑張るほど気になってくる。
リモートワークは集中すべきポイントが画面1つになる。だから気を張らなくて済む。
結果、ストレスも削減できるし集中力もあがる。

時間とストレスは誰にとっても重要なものでそれぞれの価値観があると思う。

とは言えリモートワークならではの落とし穴もある。
会社の同僚と話していても皆同じことを言っている。

リモートワークの落とし穴、それは怠け心。

会社の仕事をせず、動画を見て漫画を見たい寝たり。
誰にも見られていないからつい怠けてしまう。

そんな悩みを抱えている人は多いと思う。僕も実際に怠けてしまう時もある。

ではなぜ僕がリモートワークの方が生産性が高いと言い切れるのか?

それは「共同作業」の時間を増やしているから。

共同作業といっても様々で、言葉の通り一緒に作業することもあれば、ディスカッション、ミニ会議、無音会議などがある。

1人で作業する時も会議を設定し、まるで隣にいるかのように仕事をする。
ディスカッションする時もただ会話するのではなく、その場で資料を作ってしまう。
監視し合うのではなく、リモートワークを楽しめるように共同作業をしている。

実は世界初の社会心理学の実験も共同作業だった。
1898年トリプレットと言う学者が釣りのリールを巻き取る早さが、1人の時と2人の時どちらが早く巻き取れるかを検証した結果2人のときのほうが早いと言う結論を出している。
つまり共同作業の方が生産性が上がると言うのは既に実験で証明されているのだ。

僕はたまたま学生時代からの友人と同じ職場で働いているので、相手に気を使うことなく自由に共同作業ができる。

会社に友人と言えるほど仲の良い人がいないのであれば、他の会社で働く友人と会議をつなぎながら仕事をしたって良いと思う。

今はリモートワーク=コロナ対策だが
ウィズコロナ時代はリモートワーク=自由な環境での働き方になってくると思う。
つまり自分が1番楽しくてモチベーションも上がって、仕事の効率が上がる環境や方法を自ら作り出していくことが重要になってくる。
車で移動しながらカフェを転々としながら、実家で親孝行をしながら、世界を旅しながらいろんな働き方があっていいと思う。

僕は家にいるのが好きなので家で働くことがあっていると思う。
だから今のこの状況を生かして自分らしい働き方生き方を探していきたいと思う、今でも充分幸せだけど。